公開日 2025年2月4日 最終更新日 2025年2月7日
はじめに
マイホームの購入は、多くの人にとって人生で一度あるかないかの大きな決断です。そのため、誰もが「絶対に失敗したくない」と考えます。しかし、昨今の物価高や長引く景気低迷の影響で収入の先行きが不透明になり、さらに老後の年金不安なども重なって、「本当に住宅ローンを完済できるのか?」と心配する人も少なくありません。
そのような不安を解消し、理想の住まいを手に入れるためには、しっかりとしたライフプランを立てることが重要です。特に、コロナ禍で知られるようになった「リモート相談」を活用することで、気軽に専門家の意見を聞きながら、安全かつスムーズに購入プロセスを進めることが可能になります。今や全国どこからでもマイホーム取得に向けた購入相談が可能になりました。
本記事では、ライフプランの重要性や、住宅購入を成功させるための具体的な方法について詳しく解説していきます。
マイホーム購入でよくある不安と失敗例
2-1. 住宅ローンの返済に関する不安
マイホーム購入を考える際、多くの人が「住宅ローンを完済できるのか?」という不安を抱えます。総務省統計局のデータによれば、実際に、住宅ローンの返済に困る世帯は年間25,000件にも上ると言われています。これは、収入の変動や突発的な支出など、想定外の状況が発生することによって、当初の資金計画が狂ってしまうためです。
また、可処分所得に占める返済額の割合(住宅ローンの返済割合)が高い世帯ほど、貯蓄の取り崩しが見られる傾向があります。特に、返済割合が25%以上の世帯では、可処分所得を超える支出となっており、家計の負担が大きく、破綻リスクが高いことが示唆されています。

2-2. 住宅購入のタイミングを誤るリスク
「とりあえず住宅展示場に行ってみよう」という考えから、十分な資金計画を立てずに購入を決断してしまうケースもあります。しかし、適切なタイミングを見極めずに家を購入すると、のちのちのライフイベント(結婚、出産、転職など)で資金繰りに苦しむことになりかねません。
2-3. 予算オーバーによる生活の圧迫
住宅購入時に多くの人が陥るのが「理想の家を追求しすぎて、予算を超えてしまう」ことです。結果として、生活費を切り詰めたり、無理なローン返済に追われることになり、家を持つ喜びがプレッシャーに変わってしまいます。
こうした失敗を防ぐためには、ライフプランを作成し、長期的な視点で資金計画を立てることが重要です。
失敗を防ぐために必要なライフプランとは?
3-1. ライフプランとは?
ライフプランとは、将来の収入や支出を見据え、無理なく住宅ローンを返済できるかどうかをシミュレーションする計画のことです。単なる「資金計画」とは異なり、家計全体のバランスを考慮しながら、人生設計に基づいた住宅購入を検討することができます。

3-2. ライフプランのメリット
1.将来の収支を可視化できる
・収入、生活費、教育費、老後資金などを含めた総合的な計画を立てられる
2.住宅購入の適切なタイミングを把握できる
・いつ家を買うのがベストなのか、無理のない購入時期を判断できる
3.適正な住宅予算が分かる
・自分にとって無理のない価格帯の物件を選べる
3-3. 住宅購入前にライフプランをつくる主なメリット
住宅購入前の検討項目 | ライフプランを作成しない場合 | ライフプランを作成した場合 |
---|---|---|
住宅ローンの選び方 | 提案されたものを選ぶ | 収支バランスを考慮 |
頭金の準備 | なんとなく準備 | 適正額を算出 |
月々のローン返済 | 収入ギリギリの設定 | 無理のない返済計画 |
将来の支出(教育費など) | 想定外の出費が多い | 事前に考慮し貯蓄 |
老後資金の確保 | 残ったお金で貯蓄 | 計画的に準備 |
このように、ライフプランを作成することで、無理のない住宅購入が可能になります。
ライフプラン作成の流れ
ライフプランを作成するには、以下のステップを踏むことが重要です。
4-1. オンライン相談でのヒアリング(カウンセリング)
ファイナンシャルプランナー(FP)との初回相談では、現在の家計状況や将来の希望などをヒアリングします。リモートでの相談が可能なため、忙しい人でも気軽に専門家の意見を聞くことができます。
4-2. 将来の収支を考慮したライフプランの作成
収入の増減、子どもの教育費、老後資金などを考慮しながら、無理のない住宅購入プランを立てます。
4-3. 資金計画の落とし穴を回避する方法
ハウスメーカーや不動産会社が作成する資金計画は、「現時点での支払い能力」に焦点を当てたものが多く、将来のリスクを考慮していない場合があります。そのため、FPと相談しながら、より長期的な視点で資金計画を立てることが大切です。
住宅専門ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するメリット
FPに相談することで、以下のような3つのメリットがあります。
3つのメリット
・生涯にわたる家計収支の安定化を目指せる
・住宅購入後の資産運用も視野に入れられる
・将来のライフイベントを考慮した計画が立てられる
特に昨今はリモート相談を活用することで、全国どこからでも専門家の意見を聞ける点も魅力です。
まとめ
マイホーム購入は人生で一度あるかないかの大きな決断です。そのため、目先の住宅価格だけではなく、将来のライフプランをしっかり考慮することが重要になります。
大事なポイント
・住宅ローンの不安をなくすにはライフプランの作成が必須
・リモート相談を活用し、気軽に専門家に相談するのがオススメ
・長期的な視点で無理のない住宅購入を目指すことが成功のカギ
全国どこからでも対応可能なリモートを活用しながら住宅購入の専門家に相談し、安心してマイホーム購入を進めていきましょう。



株式会社Erwin 代表取締役
マイホーム購入の相談窓口 代表、ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、住宅FPエキスパート。不動産や住宅予算診断、住宅ローンの専門家として、第三者的な立ち位置からのお金の専門家として、その後の人生を考えた上でのアドバイスを行っている。不動産に関わる知識や税務などのライティングに携わる。